うつ病とアルコール依存症は高率に合併することが知られています。
うつ状態の辛さを和らげるために、アルコールは一時的に有効です。
しかしながら、その効果は酔っている間だけのものであり、日常生活におけるコンディションは改善させないどころか、悪化させます。
また、寝つけない、という事をきっかけに飲酒量が増加することも多いでしょうが、酔いが醒めてくると、反跳性の覚醒(深酔いが覚める過程で目が覚める状態)を起こします。
うつ病とアルコール依存症は高率に合併することが知られています。
うつ状態の辛さを和らげるために、アルコールは一時的に有効です。
しかしながら、その効果は酔っている間だけのものであり、日常生活におけるコンディションは改善させないどころか、悪化させます。
また、寝つけない、という事をきっかけに飲酒量が増加することも多いでしょうが、酔いが醒めてくると、反跳性の覚醒(深酔いが覚める過程で目が覚める状態)を起こします。
アルコール依存症というと、どうしても、患者様にとって受け入れがたい診断名となります。
精神科領域でも従来対応してきた患者様は入院治療を要するような本当の重症者でしたし、重症化して初めて医療を受ける方が多かったのも事実です。
しかし、どの疾患であっても、早期発見早期治療が最も大切です。
軽症の方、疾患の入り口に立っている方にこそ、治療を提供することが、より効率的かつ効果的なのです。
強迫症状は、最初は少し気になる程度および頻度は比較的弱い場合が多いです。
もちろん、ある時点から強烈な強迫症状におそわれるケースもあります。
いずれにせよ、徐々に悪化していくことが多い疾患です。今回は、その仕組みについて、解説していきます。
強迫性障害(強迫症)は、英語では、Obsessive Compulsion Disorderと表記され、OCDと略されます。以前は、強迫神経症と言われたこともありますが、神経症ですと性格が要因のような誤った印象を与えかねないため、現在は強迫症という呼称が徹底されています。また、原因が明らかになるにつれて、独立した精神疾患と考えられるようになり、最新の診断体系では、不安症(不安障害)と別個に位置づけられるにいたりました。
多くの方には聞きなれない症状名、疾患名だと思います。
ただ、この症状で困られている方は大変多いのです。
どのような病気なのでしょうか?
身体症状症は患者さんの自覚症状に見合う身体的異常や検査結果がないにもかかわらず、痛みや吐き気、めまいや頭痛、体のしびれなど、様々な身体の不調症状が長い期間にわたって続く疾患です。症状は体のさまざまな場所に生じ、しばしば変化します。患者さんの中には、症状を身体的に説明する原因がないということが受け入れられず、医療機関を転々としてしまい、精神科受診に至るまでかなりの時間がかかってしまう方もいらっしゃいます。また、多くの患者さんは、そうした身体症状のために仕事、学校や家庭などにおける日常生活に支障が出ています。
多くの方が様々な不安を抱えています。
不安を感じない人など、おられません。
本来、不安を感じること自体は異常ではなく適応的な感情です。
不安を感じるからこそ、人はミスやアクシデント、危険性を避けるよう注意します。
不安があるからこそ、人は努力し、多くの事を達成していくともいえるでしょう。
しかし、その不安が高まり過ぎて、日常生活(学校や職場、家庭生活等)に支障を来してしまうと、適応的とはいえなくなります。その程度が重くなれば、治療が望ましくなってきます。
当院のコラムでは、症状、疾患、治療方法に加え、メンタルヘルス関連の様々なトピックを随時取り上げてまいりたいと思います。
第1回目は、「うつ」についてです。
「うつ」は、精神科、心療内科を受診される一番多い理由、訴えになるのではないでしょうか。