精神科治療において、投薬による治療(薬物療法)は重要な選択肢の一つです。
しかしながら、適切な薬物療法がなされていない事が多いというのも現状です。
特に懸念されるものとして、ベンゾジアゼピン系薬剤があります。
抗不安薬および睡眠薬の殆どがこれに該当します。

ベンゾジアゼピン系の問題点は耐性および依存性があるという事です。
耐性とは、徐々に効果が薄れていく事です。
ベンゾジアゼピン系は即効性があり、薬の効果の切れ目も実感される事から、依存性も生じやすいです。
また、元々不安を感じている患者様は一時といえど、不安が緩和されると、その効果に依存的となります。
多くの内科等で安易に処方されているデパス®(エチゾラム)は、この最たる例です。
また、異なる抗不安薬や睡眠薬を複数投与されている患者様は、自覚の有無はともかく、事実上、ベンゾジアゼピン系依存症に陥っているといえます。

一方で、抗うつ薬、気分安定薬、ドパミン系安定薬等には、耐性・依存性はありません。
そして、このような薬剤の方が、様々な精神症状に対してより本質的な効果を有している事は、精神医学的に明らかです。

当院では、2017年4月に開院して以来、半年で500名以上の方が受診されていますが、ベンゾジアゼピン系を新規に処方させて頂いた方は約5分の1です。また、その方々の多くがベンゾジアゼピン系の投薬を終了しています。
適切な抗うつ薬、気分安定薬等の投薬治療を行えば使用すれば、ベンゾジアゼピン系が不要な方が殆どではないかと思われます。

適切な投薬治療について検討されたい方の受診にも対応しておりますので、ご希望の方はご受診ください。

奈良こころとからだのクリニック
精神科・心療内科・内科
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