第6回 アルコール使用関連障害

アルコール依存症というと、どうしても、患者様にとって受け入れがたい診断名となります。
精神科領域でも従来対応してきた患者様は入院治療を要するような本当の重症者でしたし、重症化して初めて医療を受ける方が多かったのも事実です。
しかし、どの疾患であっても、早期発見早期治療が最も大切です。
軽症の方、疾患の入り口に立っている方にこそ、治療を提供することが、より効率的かつ効果的なのです。


身体の事を考えるとお酒を控えたほうが良いと思いながらもついつい飲みすぎてしまう、寝つきを良くするために徐々に飲酒量が増えている、飲んでも飲んでも嫌なことが忘れられない・気分転換が出来ない、お酒でのトラブルを後悔することが度々ある、そういうことがございましたら、一度きちんとした診断を受けることが望ましいでしょう。

従来は、アルコール使用障害については、断酒あるのみ、というところでしたが、近年では節酒も十分に有効であることが知られるようになってきました。節酒過程で、心身の健康を取り戻していくことが実感できれば、さらにモチベーションも上がってきます。
また、飲酒欲求自体を抑制する画期的な薬剤も登場しました。
お酒との付き合い方を替えれば、心身の健康を得られる可能性がありますので、気軽にご相談いただければと思います。

奈良こころとからだのクリニック
精神科・心療内科・内科
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