第12回:パニック障害

パニックになる、とは一般用語化していますが、医学的なパニック発作とは、突然激しい恐怖ないし不安感が生じて、数分以内にピークに達するものをいいます。

  • ① 動悸等
  • ② 発汗
  • ③ 身震い、または、震え
  • ④ 息切れ感、息苦しさ
  • ⑤ 窒息感
  • ⑥ 胸の痛み、または不快感
  • ⑦ 吐き気または腹部の不快感
  • ⑧ めまい、ふらつき、頭が軽くなる、または気が遠くなる
  • ⑨ 寒気または熱感
  • ⑩ しびれ、または、ぞくぞくうずく
  • ⑪ 現実ではない感じ、または自分自身でない感じ
  • ⑫ 自制心を失う、または「どうかなってしまう」恐怖
  • ⑬ 死ぬのではないかという恐怖

これら13項目のうち、パニック障害の不安発作については、⑫ないし⑬を呈している事が特徴的と考えられます。

また、この症状の中には、過呼吸発作の症状も多く含まれています。

実際の不安発作は5~15分でピークアウト(ピークを過ぎて、半減する)のに対し、過呼吸発作を一旦生じると30~60分程は症状が治まるまで時間を要します。パニック発作を過呼吸発作へと発展させない適切な対応が必要です。

当院では、パニック障害の診断を確実に行った上で、パニック発作の原因となる生活状況の分析、また症状のメカニズムの説明と対応のアドバイス、SSRI(抗うつ薬の一種)を主剤とした投薬治療を行っております。

パニック障害の治療で難しいのは急性期ではなく、むしろ慢性期です。

また発作を起こすのではないかという予期不安、発作を起こした場合にどうしようもなくなるのではないかという破局思考により、日常生活および社会生活に制約を受けている方が多数おられます。これらの予期不安、破局思考に対しては、薬物療法は有効ではありません。抗不安薬の頓服使用が、これらの予期不安・破局思考を強化している事例も多いと思われます。

当院では、パニック障害の急性期から慢性期にかけて、適切な薬物療法および認知行動療法的アプローチに取り組んでおりますので、症状に悩まれている方はご相談ください。

奈良こころとからだのクリニック

精神科・心療内科・内科

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