第11回:ADHD(注意欠如・多動性障害)

本来であれば、生まれ持った特性(性質)であり、小学生時に気づかれるべきものです。ただし、2010年頃までは教育現場含めた一般層への理解が浸透していなかったこともあり、成長する過程で、より困難に遭遇して初めて気付かれるという事が稀ではありません。

GW中の診療について

4月28日(土)および5月1日(火)は代理医師による診療を行います。

日曜日、祝日および水曜日は通常通り休診となっております。

また、4月27日(金)の17:00~20:00の診療枠については、4月5日時点で既に予約が多く入っておりますので、直前および当日の診療依頼にお応えできない可能性が高いです。以上ご理解の上、早目の受診予約をお願いいたします。

第9回:強迫スペクトラム障害

スペクトラムというのは、広がりがある、連続性がある、関連がある、といった概念です。
「特定の事がらが気になって仕方ない」という症状があり、強迫性障害と併存する事が比較的多い症状群も、強迫スペクトラム障害として診断・治療が可能です。

第8回:投薬治療について

精神科治療において、投薬による治療(薬物療法)は重要な選択肢の一つです。
しかしながら、適切な薬物療法がなされていない事が多いというのも現状です。
特に懸念されるものとして、ベンゾジアゼピン系薬剤があります。
抗不安薬および睡眠薬の殆どがこれに該当します。

第7回 うつとアルコール使用関連障害

うつ病とアルコール依存症は高率に合併することが知られています。

うつ状態の辛さを和らげるために、アルコールは一時的に有効です。

しかしながら、その効果は酔っている間だけのものであり、日常生活におけるコンディションは改善させないどころか、悪化させます。

また、寝つけない、という事をきっかけに飲酒量が増加することも多いでしょうが、酔いが醒めてくると、反跳性の覚醒(深酔いが覚める過程で目が覚める状態)を起こします。

第6回 アルコール使用関連障害

アルコール依存症というと、どうしても、患者様にとって受け入れがたい診断名となります。
精神科領域でも従来対応してきた患者様は入院治療を要するような本当の重症者でしたし、重症化して初めて医療を受ける方が多かったのも事実です。
しかし、どの疾患であっても、早期発見早期治療が最も大切です。
軽症の方、疾患の入り口に立っている方にこそ、治療を提供することが、より効率的かつ効果的なのです。

第5回 強迫性障害(強迫症、OCD):症状が悪化する仕組みと治療

強迫症状は、最初は少し気になる程度および頻度は比較的弱い場合が多いです。
もちろん、ある時点から強烈な強迫症状におそわれるケースもあります。
いずれにせよ、徐々に悪化していくことが多い疾患です。今回は、その仕組みについて、解説していきます。

第4回 強迫性障害(強迫症、OCD):症状と診断

強迫性障害(強迫症)は、英語では、Obsessive Compulsion Disorderと表記され、OCDと略されます。以前は、強迫神経症と言われたこともありますが、神経症ですと性格が要因のような誤った印象を与えかねないため、現在は強迫症という呼称が徹底されています。また、原因が明らかになるにつれて、独立した精神疾患と考えられるようになり、最新の診断体系では、不安症(不安障害)と別個に位置づけられるにいたりました。

第3回 身体症状症(しんたいしょうじょうしょう)について

多くの方には聞きなれない症状名、疾患名だと思います。
ただ、この症状で困られている方は大変多いのです。

どのような病気なのでしょうか?
身体症状症は患者さんの自覚症状に見合う身体的異常や検査結果がないにもかかわらず、痛みや吐き気、めまいや頭痛、体のしびれなど、様々な身体の不調症状が長い期間にわたって続く疾患です。症状は体のさまざまな場所に生じ、しばしば変化します。患者さんの中には、症状を身体的に説明する原因がないということが受け入れられず、医療機関を転々としてしまい、精神科受診に至るまでかなりの時間がかかってしまう方もいらっしゃいます。また、多くの患者さんは、そうした身体症状のために仕事、学校や家庭などにおける日常生活に支障が出ています。